【健康診断の真実シリーズ②】 更年期に急増!?知っておきたい「ジェットコースター高血圧」の正体
こんばんは。
更年期の女性の健康的なダイエットサポート、そして健やかな毎日を応援しているカケルの松田です。
最近、「なんとなく体がだるい」「疲れがとれない」と感じていませんか?
実は、更年期に差し掛かる女性に、ある健康リスクが急増するのをご存知でしょうか?
先週は、更年期になると高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病が増えてくること、そしてその主な原因が、女性の守護神ともいえる「エストロゲン」の力の低下にあるとお話ししました。
今回は、その中でも特に多くの女性が直面する可能性のある「高血圧」について、詳しくお伝えします。
驚きの事実!更年期に女性の高血圧が急増する理由
ご存知でしたか?
女性の高血圧は、更年期を境に急激に増加します。高血圧の予備軍まで含めると、
40代では3人に1人、50代ではなんと2人に1人が高血圧であるというデータがあります。
これは、決して他人事ではありませんね。
なぜ更年期に高血圧のリスクが高まるのでしょうか?
そこには、主に二つの要因が関係しています。
1. エストロゲンの減少が血管に与える影響
エストロゲンには、血管をしなやかに保つ大切な働きがあります。
でも、更年期に入ってエストロゲンの分泌が減少すると、血管の柔軟性が低下し、その結果、血圧が上がりやすくなってしまうのです。
2. 自律神経の乱れが引き起こす不安定な血圧
高血圧の原因はもう一つ。
それは「自律神経の乱れ」です。
「自律神経」という言葉はよく耳にすると思います。
自律神経とは、私たちの意思とは関係なく内臓の働きや血圧、代謝など、体の様々な調整を司る神経のこと。
例えるなら、車の「アクセル役の交感神経」と「ブレーキ役の副交感神経」から成り立っています。
更年期には女性ホルモンのバランスが乱れる影響を受けて、この自律神経のバランスも崩れやすくなります。
アクセルを踏みっぱなしになったり、ブレーキが効かなくなったりと、血圧のコントロールが不安定になってしまうのです。
特に、交感神経が優位になると、体は戦闘モードに入り、心拍数や血圧が上昇します。
外敵やストレスに対して身構えてしまうため、更年期には余計なストレスを溜めないことが非常に大切になってきます。
まるで「ジェットコースター」!?更年期高血圧の厄介な特徴
更年期の高血圧の大きな特徴は、その「不安定さ」にあります。
常に高いわけではなく、不安やストレスがきっかけで急にポンと高くなったかと思うと、急に下がったりするのです。 まさにジェットコースターのように血圧が変動しやすい状態です。
こうした不安定な状態は、更年期を過ぎると次第に落ち着いてはきますが、そのまま高止まりして本格的な高血圧へ移行することもあるため、注意が必要です。
高血圧は、動脈硬化を促し、その結果、命に関わる心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めることになります。
決して軽視できないサインなのです。
今日からできる!高血圧を予防するための4つの生活習慣
この不安定な高血圧と上手に付き合い、予防していくためにはどうすれば良いのでしょうか?
大切なのは、日々の生活習慣を見直すことです。
✔ 塩分を控え目にしたバランスの良い食事:加工食品や外食が多い方は特に注意が必要
です。
旬の食材を積極的に取り入れましょう。
✔ 適度な運動:無理なく続けられる運動から始めてみましょう。
✔ ストレスを溜めない:趣味の時間を作ったり、ゆっくりお風呂に入ったり、自分なりの
リラックス方法を見つけましょう。
✔ 体重のコントロール:適正体重を維持することは、血圧だけでなく全身の健康にも繋
がります。
大切なのは、頑張るあなた自身を「気遣うこと」
「わかっていてもなかなか難しいですよね…」 そう思われる方もいるかもしれません。でも、大切なのは「完璧にやる」ことではありません。
血圧が気になり始めたら、まずは「できそうなこと」から一つずつ試してみるのが良いと思います。
そして何よりも、これまであなたと一緒に頑張ってきた、あなたの体を気遣ってあげることが一番大切なのです。
どうか、あなたご自身の体を優しく労わってあげてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回は、更年期に増える生活習慣病のもう一つ、「脂質異常症」についてお話しする予定です。
どうぞお楽しみに!
良い週末をお過ごしください♪