【健康診断の真実シリーズ①】「まさか私が…」50代に増える体のサイン、その意外な理由とは?
最近、健康診断の結果を見るのが、なんだか憂鬱…そんな風に感じていらっしゃる方はいませんか?
以前は全く問題なかったのに、健康診断のたびに、「あれ、この数値、また上がってる…?」と、ドキッとする項目が増えていく…。
私自身も、最初は「血圧がちょっと高めですね」と言われるだけだったのが、年齢とともに少しずつ、今まで正常だった項目にも異常値が顔を出すようになってきて、検診結果の封筒を開けるはドキドキでした。
特に、「おや、少し体重が増えたかな?」と感じ始めた頃と合わせて、検査値の異常が指摘されるケースが多いようです。
中でも、血圧、血糖値、**コレステロール値、そして中性脂肪といった項目は、多くの方が気にされるポイントではないでしょうか。これらは放っておくと、やがて本格的な病気につながりかねない、私たち自身の体からの大切なサインなんです。
あなたの体の「影の立役者」をご存知ですか?
実は、こうした50代からの体の変化には、ある大切な理由が隠されています。それが、女性の健康と美しさを長年支えてきてくれた、重要なホルモン「エストロゲン」の減少です。
「エストロゲン」という言葉、耳にしたことはありますか?
エストロゲンは、単なる女性ホルモンの一つではありません。まるであなたの体の「影の立役者」のように、女性らしさを育み、そして体全体を守ってくれる、本当に多岐にわたる大切な役割を果たすホルモンなんです。
具体的には、以下のような働きで、知らず知らずのうちに私たちの健康を守ってくれていました。
- 「善玉コレステロール」を増やし、「悪玉コレステロール」を抑える: これにより、血管がしなやかに保たれ、動脈硬化という血管の老化を防いでくれていたんです。
- インスリンの効き(インスリン感受性)を良くし、血糖値の安定に貢献する: 血糖値を適切に保つことで、糖尿病のリスクを遠ざけてくれていた、まさに見えない番人のような存在でした。
- 血管をしなやかに保ち、血圧の上昇を抑える: まるで年齢を重ねたゴムのように、血管が硬くなりがちになることを防ぎ、高血圧になるのを防ぐ役割も担っていました。
- 「内臓脂肪」の代謝を促し、蓄積しづらくする: 「女性は男性より内臓脂肪がつきにくい」と言われる大きな理由の一つは、このエストロゲンの働きによるものなんです。
まさに、私たちの健康を守る「守護神」のような存在だったんですね。
日々の忙しさの中で意識することはありませんでしたが、エストロゲンは常に私たちの体のバランスを保つために、本当に頑張って働き続けてくれていたんです。
「守護神」の力が弱まると、何が起こるのでしょう?
でも、50代からの更年期を迎えると、この大切なエストロゲンの分泌が残念ながら急激に減少してしまいます。
すると、これまで私たちの体を守ってくれていた「守護神」の力が、徐々に弱まってしまうのです。
その結果として、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった「生活習慣病」のリスクが、残念ながら高まってしまうのです。
「まさか自分が」と思っていた体の変化も、実はこのエストロゲンの減少が深く関係しているのかもしれません。
でも、どうぞご安心ください。
これらの体の変化やサインは、私たちが更年期をより健やかに乗り越える上で、知っておくべき大切な知識です。
そして、正しく知ることで、適切な対策を考えることができるようになります。
次回は、この中でも特に多くの方が悩まれる「更年期と高血圧」について、なぜ更年期に
血圧が上がりやすいのか、そして今日からできる対策は何かを、さらに詳しくお話ししていきます。
どうぞお楽しみに!
良い週末をお過ごしください♪